西川久壽男(にしかわ・くすお)
書号:西川秋象(にしかわ・しゅうしょう)




歴史学(奈良時代法制史)、書家、雅楽作曲家、教育者。
1920(大正9)年西川豊後守藤原社家に生まれる。
  
神宮皇學館附属中学(伊勢市・全寮制)時代から、尾上柴舟氏(学習院大学教授、書家・歌人)に師事し18歳で院展入選、書家活動を開始。

官立神宮皇学館大学歴史科卒業後、同 政教学部卒業。
・その間、尾上柴舟氏の紹介で京都大学・吉澤義則教授の研究室(国文学)に足繁く通い、教授を受ける。
また、北京大學、台北大學などの講師を務める。

終戦後、父(西川壽美恵)の隠居所である安曇野三柱神社に戻り、GHQ指令による長野県内の神社地調査・文化財調査などを担当し、神社庁設立に尽力し初代事務局となる。
その後、県立松本県ヶ丘高校教諭を17年務め、木曽東高等学校分校長として40代前半で赴任。定時制・通信制教育の充実に心血を注ぐ。その後、木曽東高校教頭、松本筑摩高校、白馬高校などで教える。
主な教え子に汲田克夫氏(大阪工業大学教授)、玉村和彦氏(同志社大学商学部教授)などがいる。
木曽東高校時代は、文部省「開田村、南木曽町の民族資料調査」(昭和37年)など、生駒勘七氏(郷土史家)と一緒に地域文化資源の発掘に務める。傍ら、書制作、研究活動(平安時代の古筆研究)を行う。

戦後、書では井上秋涛氏、石橋犀水氏、鈴木翠軒氏、井上桂園氏に師事。



また昭和27年より、妻・豊子(号:静処)とともに松本市護国神社にて少年少女書道倶楽部「みすず会」を創設。その後、本部を穂高に移す。
主な輩出者に、※犬飼公之氏(宮城学院女子大学教授)、寺口良昭氏(読売新聞文化事業部)らがいる。

日本で唯一の「書の周辺文化」研究団体である「安曇野書道研究会」を設立し、顧問となる。

安曇野ゆかりの「早春賦」(吉丸一昌作詞・中田章作曲)歌碑の建立を願い、実現に尽力す。
昭和59年無事建立され初代管理委員長を務める。

歴史学・民俗学者として道祖神解説を受け持ち、「さわやか二人旅」「宗教の時間」「さわやか信州」などテレビ出演も多い。また全国から参加する穂高神社主催の「道祖神祭り」の講師を第1回より毎年務める。

●2007年(平成19年)5月27日、江戸東京博物館に於ける、NPO「江戸城再建を目指す会」(理事長:小竹直隆氏)主催の第1回セミナー「江戸城再建の今日的意義」にて、西川壽麿とともに講師を務め、将軍後見役・保科正之の威徳について解説する。

雅楽創作作品:「穂高の舞」(作曲・振り付け、昭和24年)など。

主な書作品:「木曽福島関所跡」碑、太田水穂歌碑、中山晋平「一番星みつけた」歌碑、「早春賦」歌碑解説碑、松本筑摩高校校歌碑、松本県ケ丘高校校訓碑、宗徳寺梵鐘、「城崎百人一首」板碑、穂高神社奥社(上高地)社号標など。
幟(のぼり)の作品:有明山神社、八幡宮明科・上生野、舘宮神社(穂高・嵩下)、野々宮(梓川)など70対近くある。
扁額 ・板看板:伊夜比古神社(穂高有明)、宗徳寺三蔵閣(穂高)、宗徳寺札所、穂高町消防団詰め所、白金公民館、 兵庫県城崎温泉「柳湯」など
主な著書:「道祖の神と石神様たち」(穂高神社)「穂高町の石造文化財」(共著)「日本の文字いろは」(日本文化フォーラム)「小倉百人一首への誘い」(「京都 西川家」総合文化研究所)など。

古筆学研究所代表、書の周辺文化研究所代表

特技・スポーツ等
剣道三段
駅伝(学生時代)
篳篥(しちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)、太鼓、琴など、和楽器演奏。
今様、詩吟(吟詠)など。
吟書(ぎんしょ)
和算・規矩術・算盤・計算尺

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尾上 柴舟(おのえ さいしゅう)
尾上柴舟
おのえさいしゅう
[1876―1957]

歌人、国文学者、書家。本名八郎。
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吉沢義則(よしざわよしのり)
[1876―1954]

国語学者、国文学者、書家。
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鈴木翠軒
すずきすいけん
[1889―1976]

大正-昭和時代の書家。
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犬飼公之(いぬかいきみゆき)氏著書
1. 影の古代 (桜楓社 、1991 )
2. 影の領界 (桜楓社 、1993 )
3. 死の起源 (1994)
4. 埋もれた神話-古代日本の人間創成- (おうふう 、1995 )
5. 〔解題〕『中西進 万葉論集』 (講談社 、1995 )
6. 魅せられる風景-古代和歌史の展開 (1997)
7. 『日本例話大全書』 (四季社 、2000 )
8. 『古代のコスモロジー日本文学の枠組み』 (おうふう 、2000 )

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汲田克夫氏著書
『近代保健思想史序説』『晩節を生きる』『生涯
     育ち盛り』
     『詩集・育ち盛りの歌』
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腰原哲朗 (コシハラ テツロウ)氏著書
1. 島崎藤村 (木菟書館 、1977 )
2. リアン詩史-1930年代 (木菟書館 、1981 )
3. 甲陽軍艦(現代語新訳)①名将②指揮③残照 (ニュートンプレス 、2003 )
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玉村和彦 (タマムラ カズヒコ) 氏著書
1. 観光と交通事業 現代観光論(新版) (共著) (有斐閣 、1984 )
2. パッケージ観光論 その英国と日本の比較研究 (同文舘出版 、2003 )
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