ジオ & エンバイロメンタル・リゾート日本列島



地球とその環境を、
しっとり、じっくり、味わい尽くす…


■ジオパーク日本列島


 日本列島は火山列島であり、その周囲に複数の海溝を持つという地球上でも稀有な資産を持つ国である。
 日本列島を人体に例えると、北海道は顔、上半身は本州・四国・九州、右足は大隅諸島・トカラ列島・奄美群島・沖縄諸島・宮古列島・八重山列島・尖閣諸島・大東諸島と連なる「南西諸島」、左足は「伊豆・小笠原諸島」である。 地球上で担当している我が国のエリアは、まことに地球の「気」の源とも云うべき「海溝」を複数有し、複数プレートの組み合わさるところに位置している。こんにち、「パワースポット」なる言い方が巷間為されているが、たしかに地球の「気」が出てくる贅沢なところに位置している。世界の人が地球科学で観察するに稀有で貴重な地であることは確かである。(文:西川壽麿)




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Geoparkは「科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む一種の自然公園」を指す。
・世界ジオパークに認定されている日本の箇所
日本・糸魚川(itoigawa)
日本・洞爺湖・有珠山(Toya and Mt. Usu)
日本・島原半島(Shimabara Peninsula)


■エンバイロメンタル・リゾート日本列島

 最近「環境」という訳語で言われるが、本来は英語で「エンバイロメント【Environment】」という概念である。これは日本の禅の感覚に近く、「その主体を成立させている要素・要因の総体」のことである。その主体とは、人間でも、樹木でもよい。それを主人公に考えるとき、「それを成立させている要素・要因の総体」を観察することが求められる。
 日本はお花にしてもお茶にしても、総体を熟知し感知しながらそのお花を差す、お手前をする…という非常にエンバイロメンタルな感覚でやっている、実はこういう地球的なテーマを日本は先取りしていたと言って良い。 例えば、「環境問題」は英語では、Environmental threats, Environmental issues, Environmental problems…といった語である。
 人類の活動に由来する周囲の環境の変化により発生した問題の総称である。
 ゆえに、宇宙レベル、地球レベルに昇り観察し、社会設計をしなおす時期に来ている。まさに、「子日わく、人、遠き慮(おもんばかり)無ければ、必ず近き憂(うれい)有り」なのである。
 こうした問題意識の世界の学生や研究者にとって、日本は島国である故に「総体」を観察しやすく、毎年来訪するに十分意義ある場所と思われる。(文:西川壽麿)